
試験点灯されたランタン(長崎市新地町で) 長崎市中心部がランタンの灯(あか)りに包まれる「2008長崎ランタンフェスティバル」が7日、湊(みなと)公園(長崎市新地町)、中央公園(同市賑町)などを会場に開幕する。実行委員会(松藤悟会長)は、過去最多だった昨年と同じ約92万人の人出を見込んでいる。
華僑が旧正月を祝うため、1987年から新地町の中華街で行っていた「春節祭」が始まり。94年、市と長崎商工会議所などが実行委を組織し、冬場の観光行事として発展させてきた。旧暦1月1日(春節)〜15日(元宵(げんしょう)節)に合わせて開かれており、今年は21日まで。
ランタンはすべて中国製。昨年と同じ約1万5000個を飾るが、浜市アーケードのランタンを昨年より約300個増やした。湊公園に設置される今年の干支(えと)をあしらったメーンオブジェは、中国の童話にあるネズミの嫁入りを元にした「老鼠娶親(ラオスーチーチィン)」(高さ約8メートル)。「これまでで最もきらびやかな出来栄えになった」(実行委)という。
中心行事の一つ、清朝の皇帝と皇后が旧正月を祝う姿を創作した「皇帝パレード」は、9、16日の午後2時から。皇帝役は、9日が在長崎中国総領事館の滕安軍・総領事、16日は田上富久市長が務める。また、航海安全の媽祖(まそ)神を唐寺に安置した行事を再現した「媽祖行列」は、菩薩揚(ぼさあ)げが10日、菩薩乗(ぼさの)せが17日で、いずれも午後2時から。
初日は午後5時半から、湊公園と中央公園で点灯式があり、観光客らのカウントダウンに合わせ、一斉に明かりがともされる。
例年、湊公園に近い長崎電気軌道の「築町」電停が混雑しており、実行委は「公会堂前」など周辺電停で降車し、会場に向かうよう協力を求めている。
ほかの主な行事は次の通り。
▽手作りランタン体験=10、17日午前10時半から、ベルナード観光通り(十八銀行前)▽ロウソク祈願四堂巡り=7〜20日午前11時〜午後9時、唐人屋敷会場。参加費500円▽元宵団子の無料配布=21日午後6時、崇福寺。先着500人▽ランタンさるく=7〜21日の午前10時と午後1時の2回、湊公園集合。参加費500円▽「月下老人」縁結び祈願=7〜21日、浜市アーケード
問い合わせは、実行委(095・829・1314)へ。
ランタンフェスティバルのホームページはここから
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長崎市の湊公園で5日、本番を前にランタンの試験点灯があり、竜や虎のオブジェなど約800個のランタンに明かりがともされた。
ホリデイ・イン長崎
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