メタボリックにオリゴノール

健康食品「オリゴノール」商品化で注目 長崎大などが開発


 長崎大がアミノアップ化学(本社・札幌市)、ウサイエン製薬(本社・佐賀市)と共同開発した健康食品「オリゴノール」が国内外で商品化され、注目されている。健康維持効果があるポリフェノールの生体吸収、活性を、世界初の技術で高めたもので、同大大学院医歯薬学総合研究科の田中隆准教授のアイデアを基に商品開発した。

 ポリフェノールは赤ワインに含まれ、健康への効果が広く知られているが一般的に分子量が大きく、生体に吸収される割合が低いという問題があった。田中准教授はその高分子ポリフェノールを生体吸収、活性に優れる低分子に変換することに成功。安全性の高いクエン酸、茶カテキンを反応させる世界初の手法で、高分子を断片化させ、低分子化した

 田中准教授は十年ほど前から研究に取り組み、二〇〇四年に実用化のめどが付いた。その後、アミノアップ化学がライチの果実を原料にした新素材「オリゴノール」の臨床試験を重ね、〇六年から商品化。研究開発した三者で日本、国際特許を申請。現在、日本と米国、韓国の計八社がサプリメント、化粧品として販売している。

 一般のポリフェノール抽出物における生体活性に有効な成分の含有率は10%に満たないといわれているが、オリゴノールは約40%までに高めている。幅広い抗酸化、抗老化作用が期待され、メタボリック症候群の改善効果も報告されている。

 研究開発は昨年十一月の「第三回ポリフェノールと健康国際会議」の機能性食品国際展示会で大賞を受賞し、近年、各種学会で取り上げられている。田中准教授の研究論文は二月の日本食品化学学会誌で紹介される。田中准教授は「研究成果が実り、社会貢献ができてうれしい」と話している。



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